【いまグリーンが熱い!】ベルトまで一色に塗られた“オールグリーン”ウオッチがほしい!

》ほかとは違った個性を演出できる、緑一色のモデル3選
 一昔前までは時計の定番カラーといえばブラック、シルバー、ホワイトの3色であった。だがファッションウオッチから火がついたブルーも、ここ数年の間に、高級、カジュアル問わず時計業界に波及した。そしていまではブルーも定番カラーの仲間入りを果たしたと言っても過言ではない。

 しかし近年、特に顕著に現れているのが“グリーン”カラーだ。グリーンはブラック、シルバー、ホワイト、ブルーの定番カラーに比べるとよりカジュアル感が強いため、いずれのメーカーからもあまり輩出されず、あまり目立つ存在ではなかった。だが技術の進化によって色調や表現の幅が広がり、作り出したい適切な色が反映できるようになったことから積極的に取り入れているところが増えたのだ。

 今回はそんな旬であるグリーンウオッチを、“10万円以下”の基準に沿ってすべて種類の違う色合いで3本をチョイス。この夏ほかとはひと味違うオールグリーンで、トレンドの波に乗りつつおもいっきり個性を主張してみては。

 

ICE-WATCH(アイスウォッチ)
アイス ジェネレーション
■Ref.019160。SS(43mm径)。10気圧防水。クォーツ(Cal.Miyota 2035)。1万3200円

 カラフルなファッションウオッチブランドといえばやはりアイスウォッチだ。これまで様々なカラフルウオッチを生み出してきているが、ブランドのなかでも筆者が特に気に入っているのが1色で塗られたワントーンウオッチだ。

 これまで既存のアイスユニティアイス カラーを紹介してきたが、2021年9月からワントーンで塗られた新コレクションの“アイス ジェネレーション”が新たに発売される。

 新作はシリコン製のケースとベルトを一体化させた構造を採用。さらにケース厚は10mm、重量は40gと、スリムな意匠に仕上げられた。今回は企画に沿ってグリーンを紹介したが、ラインナップは全12カラーと豊富に揃う。

 カラーリングの特徴としては明るめの原色を取り入れるほか、文字盤には見る角度で輝きが変化するサンレイ仕上げを用いている。なおこちらのRef.019160はケース径43mmのメンズサイズであるが、38mmのユニセックスサイズもあるため(こちらはすべて原色ではなくパステルカラー)、ペアウオッチとしてもおすすめだ。

【問い合わせ先】
ビヨンクール
TEL.03-6804-5201
https://jp.ice-watch.com/

 

ZEPPELIN(ツェッペリン)
100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム
■Ref.8680-4。SS(42mm径)。5気圧防水。クォーツ(Cal.RONDA 5130.D)。6万2700円

 飛行船開発に傾注したツェッペリン伯爵によって開発された、飛行船“LZ1”。以降ツェッペリンの名前は一躍有名になった。後に飛行船ツェッペリン号は大西洋横断や世界一周を成し遂げ、ブランドはその時の偉業を讃え再び世に広めていきたいという想いで、21世紀に世界中に普及している。

 スーツに映えるクラシカルな意匠をデザインの基盤としており、こちらはアラーム機能付きの12時間計クロノグラフモデルだ。100周年記念シリーズはタキメーターとテレメーターのスケール表示を備えているため、この計器然とした表情が男心をくすぐるのだろう。

 グリーンはツェッペリン号の乗組員が初飛行で見た、雄大な大地の緑色をイメージ。絶妙なメタリックカラーを特徴とし、立体的なドーム形風防と文字盤が光の反射を促し、時間を見る度に異なる表情を楽しませてくれるだろう。

 さらにグリーンのレザーベルトに加え、ブラウンのレザーベルトもセットになっている。両ベルトともワンタッチ式のイージークリック仕様のため気軽に付け換えることが可能だ。

【問い合わせ先】
ウエニ貿易
TEL.03-5815-3277
https://zeppelinwatch.jp/

 

D1 MILANO(ディーワンミラノ)
ポリカーボン カラーブロック
■Ref.PCBJ22。ポリカーボン(40.5mm径)。5気圧防水。クォーツ(Cal.SEIKO VJ21)。2万900円

 2013年にイタリア、ミラノで誕生したプレミアムファッションウオッチブランド、ディーワンミラノが手がけるオールグリーンウオッチ。ベースコレクションである“ポリカーボン”は、ケース、ブレスレットを含めて時計全体をブラックで統一したデザインが特徴となっていたが、こちらのポリカーボン カラーブロックでは、従来のモデルにはないグリーンのカラーデザインを採用した。

 Ref.PCBJ22はブランドの特徴であるラグスポテイストのデザインを採用しつつ、金属とは異なる柔らかくマットな質感を採用しているのが魅力。そしてひとつ目で紹介した、同じワントーンテイストのアイスウォッチと違い、ベゼルとケースを別々に成型することでパーツのエッジ感や立体的なフォルムを際立たせているのもポイント。

 さらに素材がポリカーボンであるため、着けていることを忘れてしまうかのような軽量さがうれしい点だ。

【問い合わせ先】
H°M’S”WatchStore 表参道
TEL.03-6438-9321
https://www.j-connection.jp/special/d1-new/

 

文◎松本由紀(編集部)